さて、そんな感じで
「けっして無理をしない」
「ちょっとだけがんばる」
などとあくまでコンセプトがゆるゆるな「はにわダイエット部」ですが、もう1つ、とても大事なことをお伝えしなくてはなりません。
それは、
「美は健康の上に咲く」
ということです。
ダイエット、つまり「やせること」を意識すると、どうしても目に見えてくる「体重」という「数字」に意識がいってしまいます。
もしくは食べ物の「カロリー」とか。
これも数字ですね。
数字はわかりやすいですね。
数値が高いか低いかしか判断の基準がありません。
目で見てわかりやすいので、どうしてもダイエットは
「体重を減らすこと」
を目指してしまいがちです。
ところがここが難しいところで、単純に体重が減れば綺麗になれるかというと、必ずしもそうでもないってことを、我々はなんとなく知っているわけです。
「やせる」
という漢字は
「痩せる」
と書きます。
部首は「やまいだれ」。
そう、「やせる」とは、本来病気の症状みたいなものなのです。
食べるものにとぼしかった昔は、「やせている」ということは「食べるものがなく」「栄養が行き届いておらず」「病気である」ということだったんでしょうね。
ところが時代は変わって現代、この飽食の時代に、人々は好き好んで
「やせたがっている」
わけです。
これって、なんか変じゃないですか??
ちょっと自分の話をさせていただくのですが、そもそもはにわがなぜ「ダイエットしよう」と思ったのかというと、それは実は
「健康になりたかったから」
です。
当時のはにわは、今と同じように昼はパート仕事をして帰宅してから家事、夜は子供たちを寝かしつけてから趣味の同人誌を夜遅くまで執筆…という毎日を過ごしていました。
一度ペンを折ったはずの漫画を再び描き始めてから、毎日が楽しく、どれほど描いても描きたいものは尽きません。
ところが、困っていたのは、そんなときに突然起こる倦怠感と発熱でした。
なんだかだるいなぁ、体が重いなぁ、と思っていると発熱している…
これが2週間に一度くらいの頻度で起こっていました。
こうなると大変です。
家のこともできなくなるし、仕事も休まねばならなくなる。
夜更かしして漫画を描くなど、もってのほかです。
子供たちの面倒を見られるのは私しかいないのに。
仕事に出てお金を稼がなくてはならないのに。
なにより、こんなに楽しい漫画を、もっともっと描きたいのに。
一度発熱すると1週間ほど体調不良がつづき、無理をして仕事には出るものの、漫画を描くことはどうしても控えなくてはならなかったのです。
おそらく原因は「疲れ」。
睡眠時間を削って漫画を描いていたので、はにわの体は蓄積する疲労を解消できないまま、無理やり動かされていたのでした。
しかも当時はまだ子供たちに添い寝が必要だったころで、窮屈な態勢で寝ていました。
当然眠りも浅くなり、疲労はどんどん溜まっていきます。
そしてこの頃、はにわはどう考えても「栄養不足」だったのです。
当時の食生活を(恥ずかしながら)披露すると、
朝:甘い菓子パン2個ぐらいとコーヒー
昼:コンビニで買ったおにぎり3個
夕:ごはんと味噌汁に肉か魚の主菜とサラダ
こんな感じでした。
さらに食事のあとに「デザート」と称して甘いものを食べたり、仕事帰りに「頑張った自分へのご褒美」と称して甘い飲み物とお菓子を買って飲んだり食べたりしていました。
夕飯だけは、その少し前から「ちゃんと料理しなきゃ」と思って作っていましたが、その前は
「レトルトのソースをかけたパスタだけ」
とかいうことがしょっちゅうでした。
お金がなかったわけではなく、「時間がない」と思っていたのでした。
まともに料理をする時間がない、と。
いろいろ考えてそれは間違いだったと気づき、夕飯をまともな内容に進化させることには成功しましたが、朝ご飯と昼ご飯に関しては以前のまま。
そしてちょこちょこと摂取する甘いもの…
摂取するカロリーに対して、明らかな「栄養不足」です。
こんなんでは、体を動かす、日中活動してゆくための気力体力を作れるはずがありません。
疲れが溜まってしょっちゅう発熱するのも頷けます。
栄養不足の体は当然今よりも太っていましたし、炭水化物ばかりを摂るので日中は仕事中も含め、眠くてしょうがなかったのです。
「このままではいかん!!!!!!」
そしてはにわはダイエットを決意したのです。
やせたいのももちろんある。
けど、なによりも健康になりたかった。
ちゃんと仕事をしたかったし、もっと漫画を描きたかったのです。
寄る年波、これから先は体の衰えも加速してゆくというのに、何も手を打たずにいれば、簡単に病気になってしまいます。
そして、幼い子供たちを残して死………??????
そんなことになるわけにはいきません。
はにわはまず
「栄養を摂る」
「睡眠を摂る」
「体を動かす」
ことにしたのです。
とにかく健康になり、永く生きたい。
楽しいこと、好きなことをずっと気兼ねなくできるように、まず「健康な肉体」を手に入れるべく「鍛える」ことの必要性を感じたのでした。
そして、そういった生活を続ければ、「健康な肉体」の副産物として
「やせる」
ということがついてくる、と思ったのです。
それからなるべく栄養を摂ることにして、寝る時間も決めて、漫画を描いたあとはストレッチをしたりして体をほぐすようにしました。
すると最初の3ヶ月ほどで、体重は3キロほど落ちました。
あれほど頻繁にあった発熱もほとんどなくなりました。
(それでもたまに熱を出すことはありますが…)
ダイエットをする、というと、ほとんどの人がカロリーを気にするようになります。
摂ってしまったカロリーを消費するために、がんばって運動したりします。
でも待ってください。
そもそも、ちゃんと栄養が摂れていますか???
栄養を摂らずに減った体重は、筋肉が減ってしまった「痩せる」です。
筋肉だけでなく、骨もスカスカになっているかもしれません。
肌や髪にツヤはありますか?
爪は割れていませんか?
まっすぐ背筋を伸ばして立てますか?
栄養が不足したままで、ただ体重が減っただけの体は、「やせて」はいても、おそらく「美しく」はありません。
肌や髪や爪にはツヤがなく、筋力不足でまっすぐ立てなければ姿勢も悪く、老け込んで見えます。
体重を減らし、ボディラインを引き締めるのは大事です。
が、カロリーや体重という「数字」を減らすことにこだわって、栄養不足から「痩せて」はいけません。
特にダイエットをしたいと感じている人たちは、甘いものが好きで炭水化物を多く摂っている人が多く感じます。
ときには甘いものを食事の代わりにしたりして、カロリーという数字だけ帳尻を合わせ、栄養が足りていないのです。
(これ全部、以前のはにわのことです)
たんぱく質やビタミン、ミネラルなどの栄養をちゃんと摂りましょう。
栄養と睡眠をしっかり摂って、体を動かし、健康な体を作る。
そして健康になれば、体重は自然と適正なものになってゆくはずです。
一直線に「やせる」を目指してはいけません。
まずは「健康」になりましょう。
健康な体にはエネルギーが満ち溢れていて、どんどん動けます!
部員の皆様、はつらつとした「健康」を下敷きにした美しさを目指しましょう!!
はにわ部長との約束だぞ!!
この記事が面白かった!役に立った!という方は、下のボタン↓から絵文字を送ってやってくださいね!はにわの励みになります
コメント